日伯協会創立90周年記念
ブラジルのクラシック音楽を聴く会
第5回コンサート
20世紀を代表する作曲家
「H. ヴィラ-ロボス」と「武満徹」
〜ブラジルと日本、独自の文化を音楽で表現し、西欧に影響を与えた二人〜
H.ヴィラ‐ロボスと武満徹は、共にブラジルと日本を代表する作曲家です。今年の8月にブラジルで南米初のオリンピックが開催され、またブラジルとの外交関係樹立120周年を迎えた昨年に引き続き、日本とブラジルの架け橋となる社団法人・日伯協会が創立されて90周年を迎えます。さらに、今年は武満徹の没後20年の年でもあります。
H.ヴィラ‐ロボスと武満徹は、母国でアカデミックな音楽教育を受けることなく独自で音楽を学び、自国の文化を元にクラシック音楽を作曲し、自国でよりも先ず世界で評価され認められた世界的作曲家です。
広大な大自然アマゾンと多様な文化を哀愁を秘めつつもエネルギッシュに表現したヴィラ‐ロボスの音楽。まわりを海に囲まれた日本で、水の流れに乗って自由に漂い、また竹林を流れる一陣の風など日本独特の自然を表現した武満徹の音楽。表現方法の差異はあっても、非ヨーロッパ圏で独自のクラシック音楽を確立した二人の作品をお楽しみください。
Cláudio Soares (ピアノ)
H. ヴィラ-ロボス
『ブラジル風連作』より「白いインディオの踊り」
「ショパンへのオマージュ」
「ニューヨーク・スカイライン・メロディー」
Kumiko Hattori (ピアノ)
武満徹
「雨の樹素描」
『子どものための小品』より「微風」「雲」
「リタニ 〜マイケル・ヴァイナーの追憶に」1. アダージョ
Ryuji Masumoto (フルート)
武満徹
ヴォイス (声) (フルート独奏のための)
エア (フルート独奏のための)
Ryuji Masumoto (フルート) – Wataru Mukai (チェロ)
H. ヴィラ-ロボス
「ジェット・ホィッスル」
「ブラジル風バッハ第6番」
Cláudio Soares & Kumiko Hattori (ピアノ連弾)
H. ヴィラ-ロボス
『子どもたちのカーニバル』より「子どもたちのフォリア」
E. ナザレー
「オデオン」
ブラジルに生まれる。リオ・デ・ジャネイロ国立音楽大学にてミゲル・フロエンサ氏に師事。旧西ドイツ政府交換留学生として渡独。ハノーファー国立音楽大学でハンス・ライグラフ氏に師事、その後ハンブルク国立音楽大学にてヤーラ・べルネッテ氏に師事。在学中<ナット・ヘン>と<ギオマル・ノヴァイス>コンクールにて第3位入賞。ブラジル、ドイツ、スイス、チェコ、日本各地でラジオ録音、テレビ出演、リサイタル、コンチェルト、デュオ等、幅広く活躍。特にドイツリート伴奏においては数多く演奏し、好評を博す。1983年来日以来、教育活動にも力を注ぎ、エトリンゲン、浜松、ジュネーブ、ロン・ティボーなどの国際コンクール受賞者を数多く育てている。PTNAのトヨタ賞と指導者賞を数回受賞。ドイツ、イタリア、フランスでの国際アカデミーにて講師を努める。審査員としての国内外での活躍も多く、チェコ/グスタフ・マーラー国際コンクール (ピアノ部門)、イタリア/リチア-ノ・ガンテ ヨーロピアン国際コンクール等がある。堺国際ピアノコンクールを創設。著書に『演奏と指導のハンドブック ソアレスのピアノ講座~音の世界~』、『バッハ演奏と指導のハンドブック ソアレスのピアノ講座~音の世界~』( (株) ヤマハ ミュージック・メディア) がある。現在、大阪音楽大学特任教授並びに、同志社女子大学、(財) ヤマハ音楽振興財団マスタークラス講師。堺ピアノ協会主宰。
全日本学生音楽コンクール高等学校の部西日本第1位。東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業、安宅賞受賞。その間、金澤孝次郎、下村和子、井口秋子の各氏に師事。卒業後、渡独し、ハノーファー国立音楽大学ソリストクラスに入学。ハンス・ライグラフ氏に師事。在学中より、北ドイツ放送、南西ドイツ放送などのラジオ録音他、ドイツを中心にリサイタルやオーケストラとの協演、室内楽などで活躍。全ドイツホッホシューレコンクール第2位。「国家演奏家試験」に合格し、卒業後は2年間ハノーファー国立教育大学にて講師を務める。帰国後は、NHK-FM放送などに出演の他、大阪フィルハーモニー交響楽団、モーツァルト室内管弦楽との協演、大阪・京都・東京・富山・佐賀などにおいてリサイタル、また、室内楽やピアノデュオコンサートでも活躍している。国内数々のコンクールの審査員を務め、現在は、京都市立芸術大学音楽学部、相愛大学音楽学部、大阪府立夕陽丘高等学校音楽科で後進の指導にあたっている。
神戸市出身。東京藝術大学卒業後、文化庁在外派遣研修員として渡欧。ロームミュージックファンデーション奨学生、ERASMUS 欧州交換留学制度によるパリ国立高等音楽院在籍を経て、ジュネーブ音楽院ソリスト課程、ストラスブール音楽院特別専攻科 (現代音楽分野)、パリ市立音楽院高等演奏科 (ピッコロ専攻) を修了。2008年第8回現代音楽演奏コンクール 競楽 VIII 第1位・聴衆賞。2013年第16回日本フルートコンベンションコンクール ピッコロ部門第1位。2003年第8回日本フルートコンクール びわ湖第3位・オーディエンス賞。ハイファ国際フルートコンクール、アジアフルートコンクール セミファイナリスト。朝日現代音楽賞、松方音楽賞奨励賞、同声会賞を受賞。これまでに遠藤和美、山腰直弘、金昌国、浅生典子、中川昌己、ジャック・ズーン、ジェーン・エリオット・マイラー、ソフィー・シェリエ、マリオ・カローリ、ナタリー・ロザの各氏に師事。関西フィルハーモニー管弦楽団特別契約首席奏者を経て、オーケストラジャパン団員・同志社女子大学嘱託講師。
1980年、札幌出身。関西フィルハーモニー管弦楽団特別契約首席チェロ奏者。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校卒業、東京藝術大学在学中にハンガリー国立リスト音楽院に留学。Vn室屋光一郎と「クラスタシア」を結成、「未だ降りつもる雪」「Unification」など5枚のCDをリリース。99年・札幌交響楽団とハイドン・チェロ協奏曲を共演。所属する関西フィルと、08年・ブラームス、ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(藤岡幸夫指揮)、09年・久石譲ミニマリズムツアー2009で、ソロチェロとオーケストラのための「Departure」(映画「おくりびと」主題。久石譲指揮)、11年・ハイドン、チェロ協奏曲(George Babuadze指揮)、サン・サーンス「白鳥」(飯守泰次郎指揮・向井航編曲)など、ソリストとしても共演を重ねている。まつきとわたるとはなこのトリオ、チェロロックバンドCANTHANAでも活躍中。2015年、GeorgiaのTbilisi state chamber orchestraにゲスト首席チェロ奏者として招かれ、トビリシバロックフェスティバルの全公演に出演。ソリストとしても同オーケストラと共演。
Yumiko Hata (企画・プロデュース・解説)
大阪音楽大学作曲学科卒業。ブラジルの作曲家H.ヴィラ-ロボスの研究および楽曲解説者として、講演、執筆活動、コンサートの企画・プロデュースを行う。主催コンサートに「ブラジル移民 100周年記念コンサート」(青山音楽記念館/2008)、「天才作曲家H.ヴィラ-ロボスからブラジルとの交流を開く」(兵庫県立芸術文化センター/2010)、「H.ヴィラ-ロボスと山田耕筰」(同/2012)、「オール・ヴィラ-ロボスプログラム」(同/2014) がある。2008年『愛するブラジル 愛する日本―ブラジル移民100周年記念』に寄稿。「ブラジルのクラシック音楽~H.ヴィラ-ロボス」を講演 (金沢市開進堂/2011)。「音楽によってブラジルを再発見した楽壇の巨匠―H.ヴィラ-ロボスの小伝」(京都外国語大学出版/2011) を田所清克氏との共著で出版。2014年京都外国語大学にて「H.ヴィラ-ロボスについて」を講演。2016年『ブラジル雑学事典』の<ブラジルの音楽>の項で田所清克氏と共著。西宮さくらFM「気軽にクラシック」の楽曲解説を担当。日本ヴィラ‐ロボス協会会員。ブラジルのクラシック音楽を聴く会代表。相愛大学音楽学部非常勤講師。
前売 4,000円 (当日 4,500円)
※ 全席自由・税込
※ 未就学児の入場はご遠慮ください。
芸術文化センターチケットオフィス
TEL : 0798-68-0255 (10:00AM〜5:00PM)
※ 月曜休み (祝日の場合翌日)
ブラジルのクラシック音楽を聴く会
TEL 1 : 072-628-4484
TEL 2 : 090-7552-0334
Mail : contact.yumikohata@gmail.com
ブラジルのクラシック音楽を聴く会
TEL 1 : 072-628-4484
TEL 2 : 090-7552-0334
Mail : contact.yumikohata@gmail.com
後援
一般財団法人 日伯協会 / 駐日ブラジル大使館 / ブラジル民族文化研究センター / 大阪音楽大学幸楽会 / 大阪国際メディア図書館 / 日本ヴィラ-ロボス協会 / 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会 (ピティナ)
協力
相愛大学